かつらぎの道
真美ヶ丘ニュータウンの真中をまっすぐ北に伸びる“かつらぎの道”は、五位堂駅から上牧町へと続く総延長2.2km の自転車歩行者専用の遊歩道です。
“かつらぎの道”は、全線が緑の空間で結ばれています。道幅15mのなだらかな道は、中央に緑地帯、両側にはこんもりとした森のような高木ゾーン、さわやかな風を通す若木・植栽ゾーンが続き、変化に富んだ緑を楽しむことができます。
けやき、さざんか、つつじ、山もも、キンモクセイ…。そのほか、たくさんの植物を見ることができます。その時々の花が咲き、実もなって野鳥や渡り鳥も訪れます。その並木道が、野鳥たちの重要な生活の場にもなっています。
私たちはいつも季節を肌に感じつつ、朝に夕に、通勤通学・買い物にと、この道を歩きます。散歩やジョギングにも時間を選びません。時おり、遠くに見える二上山や生駒山に目をやると、それは日々異なる色の美しさをもって迫りきて、空と山とのコントラストにふと足をとめてしまうこともあります。
周辺に点在する大小の古墳群はその多くが自然公園として保存され、“かつらぎの道”と一体になって、住環境としても調和のとれた大空間を創っています。
この10年、“かつらぎの道”周辺はずいぶん変わってきました。かつては、整地途中の宅地や更地、草地が広がっていましたが、今ではほとんど全線にわたって住宅が建ち並びました。利用する人の数も増えてきました。それだけ“かつらぎの道”を愛する人も増えたのです。
“かつらぎの道”の歴史の新しい始まりです。さらに次の10年後、真美ヶ丘ニュータウンのシンボルロード“かつらぎの道”はどのようになっているのでしょうか。
中和幹線
真美ヶ丘ニュータウン内には3本の幹線道路が走っています。街の真ん中を東西に貫く「中和幹線」。五位堂駅から街の西側を北に伸びる「真美ヶ丘幹線」。そして街の東側を国道165号線から北に向かう「香芝南廻り線」。いずれも22m幅の片側2車線・歩道完備の広い幹線道路です。
直角に交わる3本の道路が真美ヶ丘の区割りを分かりやすいものにし、広い空間を作って豊富な緑とともに街の印象度を大いに高めてくれます。
通勤・通学などで駅に向う主要道として、また東西南北・街を通過する車の動脈路としての利用の集中が、実は住宅地内の生活道路の安全確保にも貢献しているのです。
今やニュータウン内のかけがえのない環境形成の要であり、機動性のある移動通行の要衝として大きな役割を果たしている幹線道路です。ニュータウン開発時の、先人の知恵と英断に称賛と敬意。
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